私の田舎暮らし193 「我が家の春夏秋冬」 

春野人

2010年12月21日 07:44

私は春野町で田舎暮らしをして今年の6月で10年目を迎えました。神戸で30年間会社勤めをし、定年後にこの地に家内と愛犬「タイちゃん」と3人で暮らしています。田舎暮らしをこれから始める方々に少しでも参考になればと思い、しばらく出来れば週一回(火曜日)に書かせていただきたいと思います。


【写真】我が家を裏から撮影
左端は、 現在、セルフビルト中の木工小屋で真ん中の大木は、我が家のシンボルツリーのコナラの大木です。
煙突から煙の出ている建物が我が家で、右端が薪ストーブ用の薪小屋です。
(193)私の田舎暮らし 「我が家の春夏秋冬」:夏(4)

 大豆と同じ時期に、私は黒豆も蒔いている。この黒豆は、砂糖で甘く煮てお菓子代わりにする外に、枝豆としても用いている。枝豆は、一般的には、大豆をみるいうちに収穫して用いられるが、黒豆の枝豆は、豆も大粒で軟らかく味も大豆に比べて美味である。こんなことで私は大豆と黒豆を合わせて200坪近くも栽培している。従って、6月の中旬になると前の年の11月から放置してある草が茂った広い畑を耕運機を使って耕す。以前は、大豆や黒豆の植え付けは、畑に直接、豆を蒔くと野鳩に豆を拾われるため、苗を作り、これを畑に移植していた。しかしこの方法は、苗の植え付けと、苗を植えた後の水遣りが大変であるため、最近は豆をじかに畑に蒔くが、少し深めに豆を蒔くことと、野鳩に豆を拾われたところを補うために同時に苗も作っておく方法を採っている。

 私は冬の寒さには特別弱いが、暑さには強く、夏は季節の中で最も好きである。最近はさすがにしなくなったが、ここに来た最初の年などは、夏は朝5時ごろから外で作業をして朝食後の午前中、昼食後は日没の7時ごろまで外で働いたこともある。7、8月の午後の2時、3時に炎天下で汗を流して鍬を振るったりしていると家内から常識がなく、恥ずかしいからやめてくれと言われたりした。しかし当人の私は、長袖シャツを着て、大きな麦藁帽子をかぶり、のどが渇くと梅干を口に含みながら自然の冷水を飲み、水分補給をしながら十分注意してやっているのでいたって平気であった。

 私と異なり家内と愛犬「タイちゃん」は冬の寒さには強いが夏の暑さにはめっぽう弱い。真夏の7月、8月は、タイちゃんは、コナラの大木の下につないでやると地面に穴を掘りその中で一日中寝ている。タイちゃんは、夏は食欲もなくなり毛並みも悪くなるが、秋になり涼しくなると次第に元気になる。



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