私の田舎暮らし68 「畑-3」

私の田舎暮らし68 「畑-3」私は春野町で田舎暮らしをして今年の6月で7年目を迎えました。神戸で30年間会社勤めをし、定年後にこの地に家内と愛犬「タイちゃん」と3人で暮らしています。田舎暮らしをこれから始める方々に少しでも参考になればと思い、しばらく出来れば週一回(火曜日)に書かせていただきたいと思います。


【写真:エンドウ】

(68)私の田舎暮らし 「畑-3」

 山間部での野菜作りは、野生動物との戦いである。例えば、豆類の種を蒔くと、鳩が拾ってしまう。カラスは、トマト、なす、トウモロコシなどが実をつけるとつついて食べてしまう。また、カラスは、植えたばかりのたまねぎの苗やピーナツを蒔いて芽が出ると食べもしないのにいたずらして引き抜いてしまう。ジャガイモ、サツマイモなどは、猪の大好物である。私は、かぼちゃは、カラスに実をつつかれないように、我が家の斜面の土地に雑草で隠すように栽培している。この方法でこれまでは成功していたが、今年は、カラスでなくかぼちゃが立派に出来た頃に、猪に一夜にして全部やられてしまった。猪は、かぼちゃのつるに沿ってかぼちゃを探し、全部食べてしまったのである。かぼちゃでも芋類でもそうだが、猪の大食いには驚かされる。かぼちゃの場合、大きなものが20個ほど、ジャガイモの場合、大バケツに5はいもあっただろうと思われるが一度ですべて食べてしまうほどである。もっとも猪は、一匹でなく家族で来るのだと思うがそれにしても、よくも一度に沢山食べるものだと驚かされる。モグラは、畑のあちらこちらの地中にトンネルを掘り、ところどころに掘った土を盛り上げて小さい山を作る。この場合、トンネルが作物の株の真下であると根が浮き上がってしまい、その作物の成長が阻害されてしまう。畑に盛り上げられた土は石も無く柔らかいので私の家内は、「モグラさんありがとう」と言って、これを集め、植え木鉢に花を植えるときの土に利用しているが、私は何か複雑な気持ちである。いつもかカラスにやられるとタイちゃん(愛犬の黒ラブ)に対して思うことがある。それは、カラスがタイちゃんの檻のすぐ近くでいたずらをしてもいつも知らん振りをして寝ているのは、我が家の一員としての自覚に欠けているのではないかと思うことである。そんなタイちゃんでも散歩では、茶畑に潜んでいるコジュケイを見つけると、脱兎のごとく駆けだし、熱心に追っかけるのである。もしかしたらタイちゃんは、カラスがつやつやした真っ黒な羽をしており、自分も真っ黒でつややかな毛並みなので、カラスに特別な親近感があるのではないかと思ったりもしている。それとも、タイちゃんは、時々散歩のときにカラスが落とした食べ物を拾って食べるのでカラスは、親切な鳥だと思っているのかもしれない。


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この記事へのコメント
読ませていただいて、身につまされました。
山里での農業の大変なこと。知識としては知っていても、こうして苦労話を読みますと、頭の下がる思いがします。

タイちゃんのユーモラスな日常を興味深く読みました
Posted by 大阪の住人 at 2008年06月27日 16:22
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