
私は春野町で田舎暮らしをして今年の6月で9年目を迎えました。神戸で30年間会社勤めをし、定年後にこの地に家内と愛犬「タイちゃん」と3人で暮らしています。田舎暮らしをこれから始める方々に少しでも参考になればと思い、しばらく出来れば週一回(火曜日)に書かせていただきたいと思います。
(137)私の田舎暮らし 「田舎と都会の違い」:同報無線
春野町では、「同報無線」と呼ばれる町内全域に流される拡声器による放送が毎日なされている。この放送は浜松市との合併が行われる前から行われていたものであり、合併後も引き続き行われている。この放送は、各部落の主要な場所に立てられている鉄塔の上部にスピーカが設置されており、ここから流されている。春野町は山や谷が多いので放送が山や谷にこだまして注意していないとなかなか聞き取りにくい。したがってしゃべる人も出来るだけゆっくりと語ってくれるのだが、これがまた間延びしてしまい聞きにくいことがある。朝7時、正午、夕方5時には時報があり、このときは、春野出身の宝塚の白井鐵造さんの「スミレの花の咲くころ」が流される。正午と夕方の時報は、畑に出ていてもこの時報が流れるとみんな家路に急ぐのである。夕方6時には、がん検診、結核検診、年金相談、法律相談等の開催のお知らせがなされたりする。これらのお知らせは、前もって広報誌で連絡済のものであるが、忘れている人のために放送されるのである。このほかに、地元のことがテレビ放映されるときのお知らせ、「俺ヶ詐欺」に対する注意のお知らせ、有害駆除のお知らせなどがある。有害駆除のお知らせは、狩猟解禁は本来11月15日から翌年の2月末まであるが、猪や鹿などによる被害が顕著なときは、この期間でなくても猟友会による有害駆除がなされることに対応したものである。夜間の放送はほとんどが火災のお知らせであり、この放送は「どこそこに火事が発生」ということのほかに「消防団員は至急出動ください」ということも放送され、消防団員に対する出動命令にもなっている。また、「お年寄りが迷子になり、服装、身長等はこれこれだから見かけた方はどこそこまで連絡ください」という放送もなされたりする。少し前にあったユニークな放送としては、「逃走中の犯人が愛知県から春野に入ってきて現在警察が追跡中」とかの放送もあったこともある。これらの放送は単なるお知らせだけでなく、地域に密着した放送がなされており、何か親近感があり暖かさが感じられるものである。放送は普段は女性の声であるが、夜間の火事のお知らせなどは、男性の方が、交通安全週間のお知らせなどは地元の小学生がやることもある。都会ではこのような放送がなされているところはほとんどないが、あっても正午の時報ぐらいかと思われる。
自宅から300mほどに小学校があります。
その校庭に、春野と同様なスピーカーが設置されています。
ところが、15年以上も経過していますが、たったの一度も、舗装を聞いたこともありません。
おそらくテストもしていないと思われます。
あれでは災害時に役立つのかと心配になります。
きっと、近所からの苦情が多いからだと思います。
なにしろ、学校の運動会の音量が大きいからと文句が寄せられるのですから。
社会的連帯よりも個人生活が優先するのですから。嗚呼。
「大阪の住人」さんこんにちわ。
気田川の向こう岸の学校でやっている運動会の放送の音が私の家のある山の中腹まで聞こえてきます。
田舎のいいところは、音がやかましいとか、臭いがくさいとか言う苦情が都会ほど少ないことだと思います。
私が神戸からこちらに来る時に、庭の大きな木を切ろうと思い、チェーンソーを起動したところ、みんなが驚いてしまって、結局、せっかく購入したチェーンソーが使えず、鋸で切ったことを思い出しました。
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