原木椎茸栽培日記 【伐採】

原木椎茸栽培日記 【伐採】 春野ではこの時期、杉・桧の伐採と同時に、椎茸の原木となるコナラの伐採が行われています。
チェーンソーの音も近くで聞くと騒音ですが、山々に響き渡る音はどこか風情があります。これも冬の訪れを告げる「春野の季節の音♪」ですね。。。
冷たい木枯らしが吹く中で、只今春野の山々からそんな音が聞こえてきます。


 さて、春野のしいたけ栽培は全て原木(げんほく)栽培で行われています。
まずは、原木となるコナラを伐採します。時期が早すぎると木に水分icon21が多く含まれ、紅葉が進むと伐採後乾燥(葉枯らし)が出来ません。伐採のタイミングが実に難しいですicon04

昔(先人)のみなさんは木に耳をあて、そこから聞こえる音の変化で伐採適期を決めていたようですが。今時の我々はその目利き(耳利き)が出来ませんね。(先人達の敏感な感覚とその経験には脱帽です) また近年異常気象で夏の猛暑や冷夏。秋の訪れが遅かったりと。判断が難しくなりました。
暦の「つち」を参考にする人もいます。これは椎茸の原木伐採だけでなく、この時期は木の伐採が不適とされています。参考までに県森連HP「立木伐採カレンダー」です。

写真は伐採跡です。このまま2~3ヶ月この状態で乾燥(葉枯らし)します。その後は「菌打ち作業」です。これはまた次回。。。



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この記事へのコメント
こんばんわ
私も10年ほど前までは、自ら原木を伐採して使っていたのですが、前の相場の下落やサルの被害などで生産の方はほとんどやめました。(商いの方は続けてますが・・・)
最近は、北遠産きのこは激減です。いい物も手に入らなくなりました。やはり、地元産は欲しい物です。大変ですが、頑張ってください。
Posted by 水窪 at 2007年11月22日 20:09
水窪さんへ。

春野もサルやシカの被害があちこちで出ています。こちらも椎茸生産者が激減です。
そのうち「原木椎茸保存会」にしようと、冗談半分に言われるくらいです・・・。

そんな中、国産原木椎茸が見直され、最近は市場相場が高騰しています。まだまだ作れば消費者のみなさんの評価は高いと思います。幸い北遠地区は原木は豊富にあります。
1000駒でも2000駒でも、菌打ちしてもらい少しでもこの地の良質な椎茸をお届け出来ればと思います。
Posted by 春野のしいたけ屋 at 2007年11月22日 23:08
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