春埜山大光寺、写真中央、御真殿。写真右側、本堂。御真殿は、昭和4年再建、守護神春埜太白坊大権現を祀りする祈祷道場とのこと。本堂は昭和46年再建、太梵尊天、帝釈尊天、閻魔大王奉祀す。曹洞宗に属したお寺ですが、御犬様信仰もあります。神仏混淆の修験の山として、また秋葉街道の一つの道の宿泊所としての役割があったようです。
山犬の信仰は、秋葉山系の山住神社にもあります。山犬といえば、山犬に助けられた昔話や、イノシシなどを退治してくれる山犬様のお礼に塩を送るという伝説も残るようです。
春埜スギと言われる神代大杉は天然記念物指定。樹齢1200有余年、樹回18m、枝張り31m、樹高41m。境内には老樹も多く、この霊気に触れに通う人も多いです。
大祭は4月9日と10日。
昔は特に海のはやり病が治癒したとして、信仰が深く、今でも信徒は、福田とか清水とか海岸端の方に多かったりします。
整備されたとはいえ、道路が厳しく、冬は凍結か雪、夏は雨による崩土などあります。そのため、ここまでくると霊験あらたかになるような気がするそうです。もっとも山登り自体が、リフレッシュの秘密なのかもしれませんね。
古くからの寺院は、山崩れがあって半壊して、ご本尊がながれたけれども、下流の途中で発見され、奉納されたとか。そのときの位置は、今とは別の場所だそうです。
地元の人曰く、とにかく春埜山からは、いかなるモノも草木一本、持ってでないようにという話でした。春野はあらぶる神が多いことから、何かあってもおかしくないですね。
(撮影02.11.28.
たけ茶ん)
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