春野なんでも情報局 本店

以下、静岡新聞

花香る発酵茶を気軽に　おさだ製茶がペットボトル発売
2012年5月9日

開発の河村さん「習慣病予防も」
「山吹撫子」の健康作用を語る河村さん＝静岡市葵区で


　森町の製茶問屋「おさだ製茶」が有機・黒麹（こうじ）発酵茶「山吹撫子（やまぶきなでしこ）」のペットボトルを新発売した。

　浜松市天竜区春野町の有機栽培茶を使い、新製法の「微生物制御発酵法」で製造。鮮やかな赤桃色で花のような香りに仕上げた。保存料は使っていない。五百ミリリットル入りで二百十円。

　発酵法は、発酵技術の開発を手掛ける河村伝兵衛さん＝静岡市葵区＝が開発。安全性を確認した菌を茶に添加して発酵させる。発酵により、内臓の脂肪吸収を抑えるとされる没食子酸（ぼっしょくしさん）が豊富になるなど、健康成分を含む。

　この茶の健康作用を大学教授らと共同研究する河村さんは「有効成分の働きにより、生活習慣病の予防に役立つホルモンのアジポネクチンが増えることを、基礎研究で確かめた。臨床試験にも取り組む」と話す。

　おさだ製茶は二年前、この茶のティーバッグと粉末タイプを販売。長田夏海営業部長（３４）は「気軽に飲めるペットボトルを生かし、商品の魅力を広げたい」と話す。