緑のふるさと協力隊

緑のふるさと協力隊 「緑のふるさと協力隊」として、春野に着任した前田君。先日、静岡新聞のこのひと欄にも載っていました。4月から町内各地で農林業への従事や、祭典、イベントへの企画・参加などをしてきましたが、このごろは砂川・和泉平地区で、二番茶を手伝っています。当初は右も左も分からぬ感じでしたが、最近はかなり慣れてきたようです。茶刈機も教えたように出来ますが、言わなくても、ちり取りを持って掃くとか、行動に余裕が出来てきました。この機会と縁を活かすのも、私たちの役目と思っています。というのも、

 やはり、地域に地域外からの若い人が入ってくることは、化学反応が起こる可能性があります。感性が違うわけで、どっぷり漬かっている私たちに刺激になります。同時に、若い人たちを受け入れる土壌作りになります。これは重要です。

 春野町内に限らず、あらゆる組織は出来た当初はみな若くて元気ですが、そのまま10年たつと組織も10年、年をとります。つまり常に若返りや新しい考えを入れていくことが、組織の若さの秘訣ですね。それを怠ると、祖父母と孫の代になって、継承のハードルが高くなります。だから、組織は誕生と同時に後継を考えるべきです。

 例えば、茶の樹もそうです。以前このブログでもアップされていましたが、葉を全て落としてしまった茶樹の写真があったと思いますが、あれは若返りの手術で、数年おきに行うことで茶樹の若さを保つという技術です。これを数十年怠った後に行うと、枯れてしまったり、回復に数年かかります。

 今、彼を受け入れている組織には、20代30代の若者が6人(水窪の研修生含む)いて、一緒に働いています。農林業では、森林組合の労務班に継ぐ若手がいる組織です。それでも数年前までは、15年間ほど、若手は一人だけ(現在40才)でした。彼は就農と同時に、仲間や後継者を考えていました。兼業農家はいましたが、主体的に取り組める人が欲しくなります。

 そのうちに、パソコン通信やツテで知り合った人たちが、毎年一番茶の忙しい1番茶の時期に、住み込みで働きにきました。これで、若い人を受け入れる土壌が育ちました。

 こうして実を結ぶのに十年以上かかっています。もちろん、このように、縁を活かして地域活性化を自力で図ることが出来た地域もありますが、全体的には、行政からの「仕掛け」も有効です。そうした化学反応が起こるといいなと期待しています。


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