「火の用心」山の木に書かれたこの言葉。決して落書きではありません。
春野も幹線道路から一歩山に入ると、複雑に林道が入り組んでいます。そんな道を地元の消防団のみなさんが巡回し、目立つ木に「火の用心」の文字を書いて防火活動を呼びかけています。
「山周り」と呼ばれる消防団が代々行っている大切な活動です。また消防団員自身も自分で山を歩き見ることによって、春野の山々を再認識してそれを実戦に生かしています。
こうした消防団の影の力があってこそ、我々が安心して山で暮らしていけます。ホント感謝しなくてはいけません。
さて、春先は空気が乾燥しますね。どうしてだろう???
春先は山の木々が芽吹きの準備をするため、一斉に地面の水を吸い上げます。そうすると山全体が乾き、空気が乾燥してしまう訳です。今年は春が早いようです。くれぐれもお互い火事には気をつけましょう!
私も元消防団員して山火事には何度か遭遇しました。山火事の現場はほとんど水がありません。水が火の元まで届くのにかなりの時間が。以前ヘリコプターから空中消火も体験しましたが、期待される効果は少ないようです。
まずは初期消火が一番大切です。意外と1本の消火器が役に立ちます。もし近所で山火事があったら、手ぶらで出かけず必ず家の消火器を持って火事場に。それが延焼を防ぐことにつながるかも知れません。