私の田舎暮らし85 野生動物「ナメクジ」

私の田舎暮らし85 野生動物「ナメクジ」私は春野町で田舎暮らしをして今年の6月で7年目を迎えました。神戸で30年間会社勤めをし、定年後にこの地に家内と愛犬「タイちゃん」と3人で暮らしています。田舎暮らしをこれから始める方々に少しでも参考になればと思い、しばらく出来れば週一回(火曜日)に書かせていただきたいと思います。

(85)私の田舎暮らし 野生動物「ナメクジ」

 一般にナメクジは、カタツムリと同じ分類に属し、カタツムリの一種といわれる。カタツムリの貝殻が徐々に退化して小さくなり、体内に入って見えなくなればナメクジの形になるという。ナメクジは人家周辺のほか農地や空き地など人間がいる場所に生息し、作物や園芸植物に害を与える。子供の頃よくナメクジに食塩をかけて遊んだ記憶があるが、これは、ナメクジに食塩をかけると食塩がなめくじの表面の水に溶け、この液とナメクジノの体内の液との浸透圧の差により、ナメクジ内の水分が外部に出るため、ナメクジが水分不足になり、死に至るためと考えられる。この原理からすれば食塩でなくても砂糖でもよいわけであるが、食塩が使われたのは、昔は砂糖が高価であった事と食塩が浸透圧が高い物質であるためと思われる。従って、食塩でしぼんだナメクジでも水をかければ生きかえるはずである。一方、ビールの大国ドイツでは、ナメクジを駆除することにビールを使うこともあるというが、これは、ナメクジがビール酵母と麦芽の香りに引き寄せられる性質を利用したものだといわれる。ビールをナメクジの駆除に利用する方法は、薬品を使わない方法として日本でもマスコミで報道され、飲み残しのビールの使用が推奨されている。神戸にいた時に住んでいた家には、ナメクジが異常に多く、花が咲いても花びらが食べられてしまうし、野菜も被害を受けた。この駆除のために確か「ナメトール」という粒状のナメクジ駆除剤があり、これをナメクジが出そうな場所にまいておくとこの薬にナメクジが集まってきて、そこがナメクジの墓場になり、いとも簡単に面白いようにナメクジが駆除できた。神戸ではよくこの駆除剤を使用したが、しばらくするとすぐにまたナメクジが増えてしまった。この土地に来た時、田舎なのでさぞかしナメクジが多いと想像していたが、意に反してナメクジがほとんどいないのである。どうしてこの土地にナメクジがいないのかはかよく分らないが、冒頭に書いたようにナメクジは、人家周辺のほか農地や空き地など人間がいる場所を好んで生息するためかもしれない。しかしナメクジがいないということは本当にうれしいことであり、家内などは神戸にいるときは、花を食べられ悩んでいたため本当に助かっている。この土地に来てよいことは、沢山あるが、そのひとつに蚊が少ないこととナメクジがいないことであると私達は思っている。


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