私の田舎暮らし105 森林「薪の利用-2」

私の田舎暮らし105 森林「薪の利用-2」私は春野町で田舎暮らしをして今年の6月で8年目を迎えます。神戸で30年間会社勤めをし、定年後にこの地に家内と愛犬「タイちゃん」と3人で暮らしています。田舎暮らしをこれから始める方々に少しでも参考になればと思い、しばらく出来れば週一回(火曜日)に書かせていただきたいと思います。


【写真】集められた薪ストーブ用の木

(105)私の田舎暮らし 森林「薪の利用-2」

 薪の利用について、(91)森林 薪の利用(1)に引続いてもう少し詳しく数回にわたり書いてみたい。
我が家では薪ストーブには、色々な木を使用している。常緑樹では、杉、檜、樫、椎、楠、シイラ、モミ、落葉樹では コナラ、クヌギ、シデ、ケヤキ、鬼胡桃、山桜、桑、エンジュ、アカメガシワ、アオバラ、柿、プラム、梅などである。このうち、シイラ、モミ、シデ、鬼胡桃、山桜、桑、エンジュ、アカメガシワ、アオバラなどは、一般的にはかなり珍しい樹種であると思う。シイラは、杉に似た木であるが、昔は、風呂桶とか風呂場の羽目など、水のかかるところに使われたという。モミは、クリスマスツリーにも使われる木であり、成長が早く、この付近では一抱えもあるほどの木がある。シデは、樹皮が薄く、椎茸のほだ木に使用され、よく椎茸が出る。鬼胡桃は、普通の胡桃の木と異なり、とても硬い木である。チェーンソーの刃がすぐに切れなくなってしまうほどであり、乾燥するととてもよい薪になる。山桜は、この付近ではモミの木と共に大木になる木である。普通の桜に比べ、樹皮がとても強く、薪割りのときこの樹皮がなかなか破れず苦労する。山桜は、ナメコのほだ木として用いられるが、よく乾かして使わないと、地面に付しておくとそこから芽が出てしまい、失敗することがある。すなわち、茸は、生きた木に生えることはないので、地面に伏しておき、芽が出てくるような木には茸が生えることはないのである。桑の木は、この付近では昔、蚕を飼っていたのでその関係で、山に時々見かける木である。とても硬い木であり、製材するときれいな木目が出る。特殊な木であり、鏡台等に使われるという。エンジュは、薄い樹皮を持ち、比較的硬い木である。アカマガシワは、芽が赤く、白い花が咲く木であり、よく見かける木である。樹皮が薄く、あまり硬くない木であるが、薪としてどうかは、未だ燃やしていないので未知である。アオバラは、樹皮が青く、トゲがある木であり、成長が早い木である。あまり硬い木ではなく、薪としてどうかは未だ燃やしていないので判らない。このほかにも、数種、名前が判らない木があり、色々な機会を利用して木の名前を調べているが、意外と地元の人も知らない木がある。


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この記事へのコメント
うーん、そうですねえ、
薪を使わなくなったのは、いつごろからでしょうか。
気がつけば、
日本国中で、
竈が無くなり、風呂の燃料がプロパンに変わり、暖冷房が電化されてしまいました。

しかし、お説の通り、薪を燃料に用いるのは、単にノスタルジックな風情だけでなく、
実用的にも価値あることとおもえます。
現に、ウチのすぐ近所のお家は、薪ストーブを用いています。
ときどき、煙いのが広がってきますが、ストーブ・煙突を工夫すれば、そんなに近所迷惑にはなりません。
Posted by 大阪の人 at 2009年03月10日 10:49
「大阪の人」さんこんにちわ。
私の部落でも薪を使っているのは、私だけで、
風呂に使っている人さえ、一人もおりません。
しかし、石油がなくなるのは時間の問題ですし、また、
エネルギーを多様化する必要があるのはいうまでもないわけですから,
その一つとして薪の利用も考えなければならないと思っています。
特に薪の入手が、容易である田舎は、真剣に
考えなければいけないと思っています。
Posted by タイちゃん at 2009年03月10日 14:19
次の薪の扱いについてご教示下されば幸いです。
 ① 楠木を初めて入手しました。割れずに
   四苦八苦してます。薪としてはランク的   にはどうなんでしようか?。

 ② 赤松、檜はタール対策として、雨ざらし
   で流してから乾燥すれば良いとか?。
   入手しやすいのでなんとか活用したい    のですが、如何なもんでしょうか?。
  
Posted by 備前市の おかだ です at 2009年03月10日 17:07
樹の種類別の性質のお話、実際に扱ってののお話なので、興味を持ちました。
樹はオモシロイですね。
Posted by 平松ゲキト at 2009年03月11日 18:53
「おかださん」こんにちわ。
返事が遅くなりすみません。
部落の人がなくなり、2日間葬式で、今、パソコンの前に座ったところです。

楠で、節などがあり割りにくい木は、節のとこを少し過ぎたところまでチェーンソーで縦切りにして、楔を切り口に差込、長柄の大きなハンマーでたたくとよいと思います。
楠は、現在乾燥中でまだ燃やしたことがありませんので評価は、できません。

私は、松は、火力が強すぎてストーブをいためることと、すすが多いのでので燃やしません。
桧は、杉と同じように燃やしますが、松のようなことはないと思います。
Posted by タイちゃん at 2009年03月12日 17:08
ご多用の中ご教示ありがとうございます。
松は、既に雨ざらし中ですので樹液を軽減してから乾燥を十分に行い焚付け用に使うことにしたいと思います。また何か情報がありましたらよろしく。
Posted by 備前市の おかだ です at 2009年03月13日 13:06
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