私の田舎暮らし109 森林「薪の利用-6」

私の田舎暮らし109 森林「薪の利用-6」私は春野町で田舎暮らしをして今年の6月で8年目を迎えます。神戸で30年間会社勤めをし、定年後にこの地に家内と愛犬「タイちゃん」と3人で暮らしています。田舎暮らしをこれから始める方々に少しでも参考になればと思い、しばらく出来れば週一回(火曜日)に書かせていただきたいと思います。



【写真】軒先に積まれた薪ストーブ用の薪

(109)私の田舎暮らし 森林「薪の利用-6」

 太い木で大きな節がある木、または、ひねくれた木は、割ることがなかなか難しい。例えば、節のある太い木は、チェーソーで節のある位置を少し越えた所まで縦切りにした後、切り溝に楔を差込み、長柄の大きなハンマーでたたけば、難なく割ることが出来る。ひねくれた木も同様な処置をすれば楽に割ることが出来る。チェーソーは、いつもよく切れる状態に保つことがとても大切である。切れのよいチェーソーは、木の切り口もきれいだし、消費燃料も少なく、木を安全に切断することが出来る。決して、刃を石に当てたり、釘を切ったりしないことである。このようなことをすると、刃を直すのがとても大変である。チェーンソーの刃は、焼入れがしてないので、このようなことをすると刃が欠け切れなくなってしまう。一方、丸鋸の刃は、焼入れがしてあるので釘などを誤って切ってもさほど傷まない。チェーンソーの欠けた刃を修復するためには、丸ヤスリで刃を深く削らなければならなく、また、多数の刃の長さを一様にそろえなければならないため、健全な刃まで削る必要があり、その労力もさることながら、刃の寿命を大きく縮めてしまう。ストーブの薪は、樹種により、良し悪しはあるが、贅沢を言わなければ、基本的には、よく乾燥させれば、ほとんどの木は燃料として利用出来る。木の皮もよく燃えるが、燃料としてほぼ薪と同じように利用できるのは、クヌギの皮である。クヌギの皮は厚くコルク状なっている。クヌギは乾燥させると皮がはがれやすくなり、取り扱いを乱暴にすると、ぶ厚い皮がごそっと大きく剥れることがある。この場合、皮を捨てずに集めておけば、薪として利用することが出来る。杉や檜は、表面に近い白い部分(白太)は腐りやすいが、中心部の赤い部分(赤太)は白太が腐っても残る。この残った赤太の部分は、乾燥させればよい薪になる。私は、比較的細い木は、輪切りにするが、直径20cm以上の太いものは、長さ40cmに切断した後、2分割以上にしている。このようにして作られた薪は、薪小屋に積み、ここで1年以上乾燥させ、薪ストーブに供している。      次回につづく


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この記事へのコメント
薪木つくり。こんなにも労力と、細心の注意がこめられていたのですね。
エネルギーを獲得するためには、古今東西を問わず、大変な苦労が込められているのですね。
仇やおろそかに出来ないと思います。

しかるに、昨今の日本のエネルギー消費の現状は、なんと無駄が多いことでしょうか。
こんなことがいつまでも続くわけがないと思ってはいますが、はたしてどうなるのでしょうか。
Posted by 大阪の人 at 2009年04月07日 09:00
「大阪の人」さんこんにちわ。
先回のコメントで書きましたように、私は、田舎暮らしの作業で好きな順をあげますと
「薪作り」、「大工」、「草刈」、「畑」、「草抜き」で、「薪作り」が一番好きですから、
結構楽しみながらやっています。
現状は,抜き切りをしても切った木はそのまま放置されていることが多いです。
これなどは貴重なバイオマス源で、色々な利用が考えられるのですが、本当にもったいないことですね。
Posted by タイちゃん at 2009年04月07日 19:26
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