私の田舎暮らし135 「田舎と都会の違い」:雨と雷

私の田舎暮らし135 「田舎と都会の違い」:雨と雷私は春野町で田舎暮らしをして今年の6月で9年目を迎えました。神戸で30年間会社勤めをし、定年後にこの地に家内と愛犬「タイちゃん」と3人で暮らしています。田舎暮らしをこれから始める方々に少しでも参考になればと思い、しばらく出来れば週一回(火曜日)に書かせていただきたいと思います。 


【写真】雷が落ちた木

(135)私の田舎暮らし 「田舎と都会の違い」:雨と雷

 「バケツをひっくり返したような雨」という表現があるが、私の住んでいるところは、夏になるとまさしくこの表現がぴったりの雨が降ることがある。ログハウスの屋根に跳ね返る雨がしぶきを上げ、それとともに屋根の軒先に付けた樋(水を地上に導く垂直の管を取付けていない)の端から大量の水が地上に置いてあるバケツに落ちる。あたりは一瞬にして水浸しになり、愛犬タイちゃんの家は瞬く間に水攻めにあったお城のように周りが水で満たされてしまう。この部落に上がってくる道は、一瞬にして川のようになり、大量の水が路上を流れ、谷に吸い込まれていく。このような激しい雨は梅雨の終わりとか台風の時によく見られる。しかし、このような雨に比べて夏の夕立は、まさしく恵みの雨である。数日強い日差しが続き、一雨欲しいと思っている時に、にわかに空が曇り、雷とともに夕立が来る。強烈な太陽光で焼けて乾き切った大地が一瞬にして水で潤され、植物も昆虫もそこに住んでいる人間も一度に生き返る。すごい夕立が来ている時に、たまたま旧浜松市内から電話がかかったことがあり、「今こちらはすごい雷雨の最中だ」と言うと電話の相手にうらやましがられたことがある。夕立の持続時間は30分程度であり、多くは雷を伴う。雷はよく我々の住んでいる部落の近くの木に落ちるが、この時はものすごい音がして地面がゆり動かされる。雷が山林に落ちてもどの木に落ちたのかすぐに判らないが、しばらくすると雷が落ちた木の上の部分が枯れ、茶色に変色するので確認することが出来る。雷が落ちた木は、上から下に向かって亀裂が入ったり、ひどい場合は、二つに裂けてしまうこともある。雷が発生すると私は小さいときから雷光を確認してから落ちるまでの時間を計り、その時間に音速(340m/秒)を掛け算して、落ちた場所がまだ遠いので大丈夫だとか言っていたものである。しかし最近、テレビでこの方法は間違いであることを知らされた。すなわち雷は、その一帯を覆っている雷雲から落ちるので、その雲に覆われている所はどこに落ちても不思議ではないとのことであった。確かに稲妻が光ってから落ちるまでに十数秒あっても、その後すぐにピカドンと雷光の直後に雷が落ちることがある。神戸にいた時も大雨が時々あったが、山岳部の雨のすごさは比べようもないほど激しい。また、都会では夕立は少なく夏になると何日も雨がなく、周囲のアスファルトが熱を持ち空気が乾ききってしまい、夜になっても気温が下がらず寝苦しい夜を過ごすことがよくあった。瀬戸内地方は、夏は基本的には、台風が来ないとなかなか雨が降らない。従って、溜池が昔から多く作られ、夏場の水不足に対処していたのである。山岳部の夏の夕立ほど周囲の環境を一変させるものはなく、これはここに住む人たちへの自然の恵みであり、また特権でもある。


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この記事へのコメント
タイちゃんさん こんにちわ。
当市も夕立はまずやってきません。庭の花や木の様子を見て、水道の水を撒くより仕方ありません。
夏には薮蚊に刺されないよう、長袖・長ズボンに着替えての作業になるので面倒です。
気田・中区水泳場で泳いでいても、山住さん~秋葉山のある稜線部分に雲がかかると、必ず夕立がくるので家へ帰ったことが懐かしく思い出されます。

夕立はきませんが雷は時々鳴ります。
4年前 近くの高い電柱に落雷、パソコン、外付けH/D、エアコン室外機、ガスボイラ室外機がやられました。
お盆休みの初日でしたが、ボイラ会社は即日サービスマンがきてくれ、翌日修理完了、やってきた孫達のシャワーに支障がなく、とても助かりました。

この時きてくれたサービスマンのアドバイスに従い、写真や資料を揃えて保険会社に請求したら、確か9割位が補償されました。

富山に住む友人にこの話をメールしたら、早速 地元H電力作成の雷対策指針を送ってくれました。北陸地方は冬場の落雷事故が頻発するので、こうしたマニュアルはH電力が一番よく整備しているのだそうです。
要するに手軽な方法としては、電源ブレーカを落としても駄目で、各機器の電源コンセントを抜け、ということのようでした。
Posted by 尾張仁 at 2009年10月06日 11:36
 朝夕気温が目に見えるかのように下がる感がします。いよいよストーブの出番ですね。15日にまず煙突掃除の屋根登りから始まりです。
 さて、カミナリさんですが、標高400mに居りますので身近です。気配がしたら、パソコンを中心にコンセントはずしと停電対策。かなり馴れた手順でが夜中だけは願いさげです。事後にブレーカーを上げに外に出るのがイヤですから。(家内は寝たふりを決め込んでます)。
何はともあれ、自然+野生の先輩達として敬服+共生して行く所存です。

    
Posted by 備前市の おかだ です at 2009年10月06日 12:05
「尾張仁」さんこんにちわ。
私の家から西の方向に秋葉山が見えますが、この山に雨雲がかかると、それがこちらに移動して来て雨が降りだします。
ですからこれを見ていて急いで洗濯物を取り入れたり、道具を軒先に非難させたりしています。
雷対策として電気屋で「雷ガード」を購入してきて、コンセントに差し込み使っていますが、これで防げる場合と防げない場合があるようです。
やはり雷が鳴ったら、コンセント外しをやるのが一番よいのでしょうが、留守のときの対策として使っています。
Posted by タイちゃん at 2009年10月06日 14:26
「おかだ」さんこんにちわ。
私は寒がりやですので、ついに昨日の夜に我慢が出来ず、薪ストーブを焚いてしまいました。
今日も朝から雨が降り、寒いので焚いていますが、少し燃やすだけで部屋がぽかぽかと暖かになり、つい先ほどもテレビを見ていて、知らないうちに寝てしまいました。
こんなこともあろうと思って、今年は、1月から数ヶ月間、山林を切ったところが近くにあり、これを頂いて、薪集めをしました。
今は沢山薪がありますので、ついつい少し寒いとストーブを焚いてしまいます。
Posted by タイちゃん at 2009年10月06日 14:42
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