私の田舎暮らし138 「田舎と都会の違い」田舎の女性は働き者

私の田舎暮らし138 「田舎と都会の違い」田舎の女性は働き者私は春野町で田舎暮らしをして今年の6月で9年目を迎えました。神戸で30年間会社勤めをし、定年後にこの地に家内と愛犬「タイちゃん」と3人で暮らしています。田舎暮らしをこれから始める方々に少しでも参考になればと思い、しばらく出来れば週一回(火曜日)に書かせていただきたいと思います。 

(138)私の田舎暮らし 「田舎と都会の違い」:田舎の女性は働き者

 私の部落は気田川に添ってある気田部落から4kmほど山に入った標高320mの山の中腹にある。この部落は戦後、入植者により開拓された所で春野にある他の部落のように何百年という歴史を持った集落ではない。ここは山の中腹にあるわずかな平地や緩やかな傾斜地を開墾して出来た部落である。当時は今のように建設機械もない時代であったので、入植者同士がお互いに助け合い、人力で大木を倒し、切り株を掘り起こし、畑に変えていったという。この部落の朝は早く、5時にはどこの家も起きて働いている。私は朝早く起きるが、家内は夜型の人間であるので朝は遅い。最初にこの部落に来たころ、朝早く電話がかかり「奥さんは」といわれ「まだ寝ています」と答えたことがある。こんなことがあり我が家には、朝早くこの部落の人から電話がかかることはない。従ってたまに朝早く電話があるとぎくっとする。早朝の電話はほとんどがよい話でないことが多いからである。この部落の人はみんな本当に働き者である。特に女性の方がよく働く。朝早く起き、昼間は男性とともに一緒に働き、男性は5時以降は働かないが、女性はその後も家事が続くのである。例えば昼間は茶畑の仕事を男性と一緒にやり、夕方、家の周りにある畑に出てきて、暗くなるまで野菜の世話をしている。それから家に入り食事の支度をするのである。本当に朝早くから夜までこまごまと働くのである。私の家内は、結構家の中で色々忙しくしているが、彼女たちから見れば、彼女は暇人としかうつらないようである。ちなみに、この部落では、茶畑以外の野菜作りなどの畑仕事は女性がやり男性でやるのは私だけである。これに比べると現在の都会の女性は、朝から晩まで家事で追われることは少ない。もっとも共働きをしている人は例外であるが。神戸で会社勤めをしていた頃、たまに休暇をとって社宅にいると社宅のお母さんたちが砂場や階段で長々と話しこんでいる姿がよく見られた。しかし昔は町の女性も朝から晩まで働いていたと思う。記憶にある私の母は、子供が多かったこともあり、朝早くから夜遅くまで働きづめであったという印象が強い。従ってこの部落は、現在でも昔の日本の女性の生活の姿が残っているのだと思う。現在は、男性より女性のほうが平均寿命が長い。この部落でも主人に先立たれた女性の方がおり、その方々は、今は開放され、ゆっくりと、楽しみながら畑仕事をしている。この部落には今は子供が一人もいないが、かつては沢山の子供がおり、産婆さんもいたという。そしてこの部落の子供たちも昔はよく働いたという。学校に行く前に薪の束を背中に背負い下の部落まで届け、また家まで帰り、それから学校に行ったという。
 
 


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