私の田舎暮らし139 「田舎と都会の違い」野鳥

私の田舎暮らし139 「田舎と都会の違い」野鳥私は春野町で田舎暮らしをして今年の6月で9年目を迎えました。神戸で30年間会社勤めをし、定年後にこの地に家内と愛犬「タイちゃん」と3人で暮らしています。田舎暮らしをこれから始める方々に少しでも参考になればと思い、しばらく出来れば週一回(火曜日)に書かせていただきたいと思います。 



【写真】巣箱のヤマガラの雛

(139)私の田舎暮らし 田舎と都会の違い:野鳥

 私の住んでいるところは、標高320mの山の中腹である。従って都会に比べるとやはり動物が多い。都会では野生動物は、鳩、雀、烏、ツバメなどは見られるが四足の動物は、犬や猫以外にはめったに見ることはない。野鳥に関しては、私の家の周囲には、ここにきた当時と比べると結構多く見られる様になった。これは、私の部落は、森林を切り開いて戦後出来たものであるが、樹種はほとんどが拡大造林で植えられた杉と桧であるが、私の屋敷には、入居前から沢山の広葉落葉樹を植え、それが10年たった現在大きくなり、野鳥が来るようになったからである。周りが杉や桧ばかりであるので、野鳥は我が家を砂漠の中のオアシスに生物が集まるように集まって来るのかもしれない。野鳥は、一日のうち特に早朝に多く見られる。最初は野鳥の種類はそんなに多くないと思っていたが、注意深く観察すると結構多いことが分かってきた。私の高校時代の友達で日本野鳥協会に入っている人がいるが、この人の野鳥好きは、並ではなく、我が家に来ても野鳥以外はあまり興味がないようであり、すぐに野鳥の話になってしまう。この人の影響で私も野鳥に興味を持ち始めたが、注意して観察していると色々なことが次第にわかってきた。ひとつはここは都会に比べると雀がとても少ないことである。雀に似た小鳥を見かけることがあるが、よく観察すると雀ではないことが多い。私の家がある山の反対側は、標高1000m程度の山が連なっており、この間に気田側が流れているが、この間の谷によく大きな鳥が飛んでいるが、私はこの鳥を鳶だと思っていたが、先ほど紹介した友達は鳶ばかりでなく鷹類もいることを教えてもらった。鳥の鳴き声も色々であるが、聞きようによって様々に聞こえる。「一寸来い、一寸来い」とけたたましく鳴く鳥の正体がわからず、この友達に聞いたところ、これはコジュケイであることが判った。確かに鳥の鳴き声が録音されているテープで調べるとコジュケイであった。この他に「2かけ、2かけ」と聞こえる鳥がいるが、これは鶯が「ホーホケキョ」と鳴く前の前奏であることがわかった。私はよくコナラの大木の下で、仕事をするが、「一寸来い、一寸来い」とか、「2かけ、2かけ」と鳴き出すと私も負けずに「一寸来い、一寸来い」、「2かけ、2かけ」と何回も繰り返してやる。すると鳥は、それに答えるように飽きずに鳴き返してくる。こちらも負けずに鳴いているとそのうちに鳥のほうが私の根気よさに負かるのか、または嫌気がさすのか鳴き止み、どこかへ飛び去ってしまうのである。私の庭の隅には、古い石臼が置いてあり、ここに絶えずきれいな水を流してあるが、冬になるとよく小鳥が水浴びにやってくる。しかし、水を絶えず流しきれいにしておかないと鳥は訪れてくれない。昨年ログハウスの軒下にかけた巣箱にも今年もヤマガラが産卵し無事巣立って行った。


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この記事へのコメント
小鳥との共生、とても楽しく読ませていただきました。
ウグイスですか、「一寸来い、一寸来い」と合唱するくだりなどは、読んでいてほっとします。
水浴びに立ち寄ってくれる小さな友。ほほえましいシーンです。
田舎暮らしはシンドイことが多いでしょうが、
今朝のブログのような時間をもてるのですから、うらやましい限りです。
Posted by 大阪の住人 at 2009年11月03日 09:08
ヤマガラは家族並みに付き合っています。毎朝、ひまわりの種をベランダの巣箱型の餌入れに一掴み与えると、3~5羽の常連が来ます。殻つきのピーナツが好きで手のひらに取りに来ます。
鳥社会も縄張りと序列があるようで、餌をとる順番も決まっています。
 
Posted by 備前市の おかだ です at 2009年11月03日 18:32
はじめまして。

いつも読ませてもらっていますが、コメントするのはこれが初めてです。

春野は標高がこちら(遠州南)より高いこともあり、平地では見られない野鳥を観察できるのが魅力の一つです。

とくに気田川流域には、
清流にだけ生息するカワガラスがいたりします。 

話はそれますが、
先日、こちらで紹介されておられた
「山岳道路」を走ってみました。森町水窪線です。すごい道路でした。いったいどこまでつづくのかと思わせられるワインディングロードです。 新宮池で一息つきました。

春野のお話、いつも楽しみにしています。


( 「気田川だより」管理人 )
Posted by ジョアキン at 2009年11月03日 22:46
「大阪の住人」さんこんにちわ。
鳥のさえずりは、爽やかで、何か気持ちが明るくなります。
しかし、鶯などは、ここでは3月の上旬から、8月の中旬までおりますが、一日中鳴いていると、「たまには休んだら」と言いたくなる時があります。
真夏などは、朝の3時過ぎに、「大きな声で「ホーホケキョ」と鳴かれ、起こされると、朝ぐらい静かにしてくれよ」とつい愚痴が出ます。
Posted by タイちゃん at 2009年11月04日 09:34
おかださんこんにちわ。
私も鳥の餌付けをしようと色々試みていますが、成功していません。
庭に沢山鳥がおり、色々な種類のえさをまくのですが、ちっとも寄ってこないのです。
同じ部落でも、うまく餌付けをしている人もいるのですが。
Posted by タイちゃん at 2009年11月04日 09:39
「 ジョアキン 」さんはじめましてこんにちわ。
鳥は、あまり興味のない人にとっては、どの鳥も同じように思われますが、注意して観察すると、色々な鳥がいることに気がつきます。
珍しい鳥として初夏にこの地に来る「あかしょうびん」などがあります。
私はまだ勉強が足らないので、気がつきませんが、私の高校のときの友達によると、鷹の種類もけっこういるとのことです。
Posted by タイちゃん at 2009年11月04日 09:48
アカショウビン。毎年初夏が来ると、あのキョロロロロ...というなんとも面白く不思議な声を聞きに気田川にでかけます。
姿を見る事は、かなり難しそうですが。

タカ類は、まだ私も確認できていません。
Posted by ジョアキン at 2009年11月04日 10:55
ヤマガラが一番人なっこい鳥です。家の住人を安全だと認識すれば、「チイチイ、チイチイ」と身近に餌をねだってよって来ます。私には「爺々」と呼ばれてるようでかわいいものです。散歩中でも途中までついて来ることもあります。
Posted by 備前市の おかだ です at 2009年11月04日 22:03
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