私は春野町で田舎暮らしをして今年の6月で10年目を迎えました。神戸で30年間会社勤めをし、定年後にこの地に家内と愛犬「タイちゃん」と3人で暮らしています。田舎暮らしをこれから始める方々に少しでも参考になればと思い、しばらく出来れば週一回(火曜日)に書かせていただきたいと思います。
【写真】製材小屋(間口6m)
(179)私の田舎暮らし 「我が家の自作の建造物」:製材小屋
私はチェーンソー型の製材機を所有している。この製材機は、ドイツ製で、長さが5mほどのものである。私はこれを長年田舎暮らしをやった後、事情があって町に行かれた方から中古品として譲り受けた。最初は大きいため、収納する場所がないので、使用しない時は、ブルーシートをかけて保管していたが、早く専用の小屋を造りたいと思っていた。しかし、当時、ログハウスの建設中であり、こちらのほうも土台やログの丸太が腐りかけており、ログハウスの屋根を付けるまでは、製材小屋の建設に着手できない状態であった。
この小屋の建設に当たり一番苦労したことは、小屋の前面の6mの間口構造であった。というのは、この部分から、最長で4.5mの原木を搬入、搬出する必要があるため、真中に柱を入れることが出来ないことであった。このため写真に示すように間口の中央から外に飛び出して柱を立て、さらに間口の左右の柱と梁を頬杖で補強した構造とした。また作業小屋や第一薪小屋では、柱を直接地面に埋めたため、数年してこの部分が腐り、補修しなければならなくなったことを反省し、柱は直接地中に埋めずに独立基礎の上に立てることにした。この独立基礎は、石油缶に生コンをつめ羽子板ジョイントを埋め込んだもので、簡単でかつ安価に作ることが出来た。この小屋の4面のうち二つの壁は、写真に示すように山仕事や薪作りに必要な道具をかけるようにした。丸太と丸太の接合部は、金属のボルトで締め、屋根は、丸太の上に垂木を渡し、この上に直接波板トタンを打ち付けた。
この小屋の建設場所は崖際で我が家でも西風が強く当たる場所である。このため強風対策として屋根裏に製材した厚板などを収納し、重みをつけ簡単に吹き飛ばされないようにした。間口は、1mほどの長いひさしを出し、原木をここに積んでおいても雨に濡れないようにした。この小屋はこのタイプの建造物としては3棟目になるので屋根のトタンもきれいに張られ、建物の水平垂直も正確にとることが出来た。
この小屋でこれまでに杉、桧を初め、樫、山桜、しいら、栗、楠木などの製材を行った。これらの材料は、5cmほどの厚板とし、将来、木工をやるときの材料として、この小屋の屋根裏で乾燥中である。また、この小屋は、急に雨が降ってきたときに、色々なものを避難させる場所としても使われている。一輪車なども物を乗せたまま、大きなひさしの下に入れることが出来る。この小屋の上は、コナラの大木の枝がおおっており、ここに一日中、小鳥が来てさえずっている。目を西に移すと秋葉山から竜頭山が見渡すことが出来、疲れを癒すことも出来る。私は、最近、ここで仕事をすることが自然に多くなった。
レポートの終わり、「目に移すと、秋葉山から竜頭山が見渡すことができ、疲れを癒せる。私はここで仕事をすることが多くなった」。
いいですね。田舎暮らしの醍醐味が、この文字に凝縮されています。
小鳥たちの歌声を聞きながら、うつらうつら、なさっている姿が浮かんできます。
いいですねェ、いいですねェ。
「大阪の住人」さんこんにちわ。
今年の夏は暑い日が続きましたが、私は、コナラの木下のこの場所で、タイちゃん(愛犬)と一緒に過ごしました。
タイちゃんは、午前中は、ウッドデッキにいますが,気温が上昇して暑くなると、コナラの木の下に行きたいと鳴き声を上げます。
鎖を離すと一目散にコナラの木の下に行き、穴を掘り、その穴の上に寝そべります。
私はその横で、いろいろな作業をします。
タイちゃん、元気みたいですね。
ネコも犬も自然な暑さ対策を取るのに
感心します。水が苦手の犬が川の浅い
流れに下腹部を浸しているのを、最近
見て笑ってしまいました。
木々が見事に育っているそうですね。
見たいです。また遊びに寄らせていた
だきたいと願っています。
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