私の田舎暮らし183 「我が家の春夏秋冬」

私の田舎暮らし183 「我が家の春夏秋冬」私は春野町で田舎暮らしをして今年の6月で10年目を迎えました。神戸で30年間会社勤めをし、定年後にこの地に家内と愛犬「タイちゃん」と3人で暮らしています。田舎暮らしをこれから始める方々に少しでも参考になればと思い、しばらく出来れば週一回(火曜日)に書かせていただきたいと思います。

【写真】早春の三椏の花

(183)私の田舎暮らし 「我が家の春夏秋冬」:春(2)

 2月になるとスギ花粉が飛び始める。私の家の周りは、全て山林であり、多くは杉の木で占められている。スギ花粉の飛び方は、年により異なり、多い時は、黒い車が黄色い花粉がびっしり付着した様な状態になる時もある。このような年は、私は花粉症なので約2ヶ月は花粉症に悩まされる。私の場合は、鼻だけで目は問題ないのだが、一日中くしゃみが出て鼻汁が垂れてくるのである。春野では、こんな状態でも、浜松の中心部に車で向かうと秋葉峠を過ぎた頃から症状が軽くなり、旧天竜市の町に入る頃からすっかり軽くなり、旧浜松市街に近づくと、すっかり治ってしまうのである。これは帰りには全く反対の状態になり、春野に近づくに従い、花粉症の症状が重くなるのである。私はよくこの時期に浜松に行くと、花粉症で悩んでいる人に冗談交じりに「ショック療法をしに、一度春野に来て見たら」と言っている。花粉の少ない年は、ほとんど花粉症にかかることなく、過ごすことが出来るが、このような年は3年に一回程度である。

 鶯は、私の家の周りでは、3月の中旬から鳴き始め、これが8月の中ごろまで続く。最初のうちは、鶯の鳴き声を聞き、春の到来を感じるなど、何かすがすがしい気分になるが、日が長くなると一日中あちらこちらで鳴き続け、夏の暑さの中で聞く「ホーホケキョ」には、うんざりしてしまうことがある。日の出が早い6月などには夜中の3時半ごろに寝ている窓の近くの木で「ホーホケキョ」とやられて、目が覚めたといって家内が私に小言を言ったことがあるが、こうなるともう「早く山奥にお帰り」と言いたくなる。鶯の姿は、なかなか見ることが出来ないが、注意していると、その姿を見ることが出来る。鳴き声に比べて綺麗な鳥ではないが、「ホーホケキョ」の発生にあわせて体が反応する様子で鶯であることが確認出来る。鶯は「ホーホケキョ」と言う鳴き声だけでなく、この鳴き声を発する前に「トッキョ、トカキョク」とか何かわずらわしい鳴き方をする。この鳴き声をたまたま我が家に来ていた私の従兄弟が、これは、ホトトギスだと言ったことを信じ、しばらくは我が家に訪れた人にそのように伝えていた。しかし、これではホトトギスと鶯はいつも行動を共にしていることになり、疑問に思い、本で調べると「トッキョ、トカキョク」と言う鳴き声は、鶯が「ホーホケキョ」と鳴く前に鳴く囀りであることが判った。私はよくコナラの大木の下で仕事をするが、鶯が鳴き始めると私も「ホーホケキョ」と負けずにやり返してやる。これをしばらく続けると、鶯は何か不安になるのか、しばらくするとどこかに行ってしまう。我が家にとって鶯は約半年あまり、共に暮らす鳥であるが、8月の下旬になるとその鳴き声が聞かれなくなり、何かさびしい気持ちになる。


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この記事へのコメント
「タイちゃん」さん こんにちわ。
鶯の鳴き声で目覚める・・・、正に桃源郷ですね!。
当方では早春の短期間、メジロと鶯が近隣の茂みへ移動する道すがら、拙宅のサザンカや梅で小休止してゆきます。
砂糖水を小さな容器に入れて梅の枝にくくりつけておくと、メジロは盛んに飲みますが、鶯は飲みませんし鳴いてもくれません。
この四五年、夏の早朝クマゼミの猛烈な鳴き声に往生しましたが、今年は数も少なく、ごく短期間で終わってしまったようです。
Posted by 尾張仁 at 2010年10月12日 14:00
「尾張仁さん、こんにちわ。
「鶯の鳴き声で目覚める」というと何かよく聞こえますが、毎朝だと家内は、閉口しているようです。
鶯も春の初鳴きは、その声を聞くと「春が来た」という実感がしていいものですが、夏の暑いときに朝から晩まで鳴かれると、「もういいから、お山にお帰り」と言いたくなります。
Posted by タイちゃん at 2010年10月12日 17:29
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