私の田舎暮らし188 「我が家の春夏秋冬」 

私の田舎暮らし188 「我が家の春夏秋冬」 私は春野町で田舎暮らしをして今年の6月で10年目を迎えました。神戸で30年間会社勤めをし、定年後にこの地に家内と愛犬「タイちゃん」と3人で暮らしています。田舎暮らしをこれから始める方々に少しでも参考になればと思い、しばらく出来れば週一回(火曜日)に書かせていただきたいと思います。




【写真】アカショウビン(ウィキペディアより転載)
参考資料:(1)ウィキペディア
       (2)上田秀雄、野鳥図鑑、文一総合出版

(188)私の田舎暮らし 「我が家の春夏秋冬」:春(7)

 5月になり夜明けが早くなると、早朝のさわやかな空気の中で、アカショウビンという鳥の「キョロロロロロ」という張りのある鳴き声が森の空気を振るわせる。この鳥の姿を見ることは、大変に難しく、私も見たことがない。この鳥は冬には東南アジアへ渡って越冬するが、春野では5月になると渡ってきて繁殖地の林に住みつく。翼開長は約40cmであり、ヒヨドリと同じくらいの大きさであり、全身が赤く、特にくちばしは鮮やかである。主にカエルやトカゲ、魚、昆虫などを捕らえて食べ、巣は、朽ちた木に穴を開けて作るという。オスは張りのある声で「キョロロロロロ」とさえずり、求愛する。この鳥は、家の近くで鳴くことはなく、森の奥で鳴いており、この鳥を見るには、鳴き声を頼りに山中を訪ね歩かなければならないと思われる。この鳥は、鳴き声も姿も日本在来の鳥と異なり、南国風の趣があり、この鳥の鳴き声を聞くと、初夏の訪れを感じ、これから真夏に向かって大地が活発に動き出す気配を感じる。

 前回の記事で5月になり薪ストーブを使わなくなると、煙突掃除を2年に一度行ない、3,4年に一度は、二次燃焼室の触媒層の交換も行っていることをのべたが、ここで少し加筆をしたい。この触媒層の交換は、ストーブの重い天板を取り外し行うので、周囲を汚さないように養生して行うので、かなり大変な仕事である。薪ストーブの灰は、肥料袋に入れておき、逐次、酸性に弱い作物、例えば、ほうれん草を作る畑などに撒いている。この灰は、カリウムと石灰分を含み、カリウムは水溶性であり、即効性がある。肥料成分は灰にした植物により異なり、木灰ではカリウム7%、石灰分20%程度、ワラ灰ではカリ6%、石灰分2%程度であるという。煙突掃除をしたときに発生する煤(すす)は、薪が不完全燃焼したときに生じる炭素の微粒子である。書道で使われる墨は煤を原料として作られるが、これは小さな小屋の内部で蝋燭や菜種油を使った燈明、ヤニを多く含む松の灯明などを焚き、内部にたまった煤を膠などで固めたものであるという。薪ストーブで発生した煤は、肥料にもなりそうも無く、無造作にばら撒いても風で飛び散り、周辺を汚染させるので、屋敷内に穴を掘って処分している。薪ストーブの掃除が終わるといよいよ夏であり、長い雑草との戦いが始まる。


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この記事へのコメント
アカショウビンですか。ヘエーッという驚きをおぼえました。
さすがのタイチャンもその姿は見ていないとのことですが、ぼくらにしたら、鳴き声を聞くだけですごいなとおもいます。
まして、キョロロロというのが、南国風の趣がある、などと教えられると、またしても、春野への思いを深くします。
Posted by 大阪の住人 at 2010年11月17日 08:53
「大阪の住人さん」こんにちわ。
アカショウビン、この鳥は、春野に常住しているほかの鳥と比べると姿も鳴き声も異なる感じがします。
一度姿を求めて、森の中を探索してみたいものですが、うまく見ることが出来るかどうかは、疑問です。
というのは、鶯も朝から晩まで我が家で鳴いていますが、姿を見ようと思うとなかなか見ることは出来ません。
Posted by タイちゃん at 2010年11月17日 13:47
 絶好の晴天に恵まれ、楽しく豊かな時間を
皆様と共にできましたこと、感謝申し上げます。
 大変お世話になりました。浜松駅には
16時半頃無事着きました。車中も春野ツ
アーの話で、盛りあがっておしゃべりと笑
い声が絶えませんでした。
 
 ありがとうございました。 
Posted by ゲキト at 2010年11月21日 09:02
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