春野なんでも情報局 本店

（201）私の田舎暮らし　「我が家の春夏秋冬」：秋（6）

　ニンニクの植え付けも９月に行われる。ニンニクは我が家では、そんなに多くは使われないが、調理のスパイスやナスを焼くときにスライスして一緒に使用される。一株のニンニクは、１０個未満のピースからなっているが、これを株からほぐし芽が出る、とんがっている部分を上にして畑に約２０ｃｍ間隔ぐらいで植え付け、厚めに土をかける。この植え付けたものから翌年の６月ごろに一株のニンニクが収穫される。すなわちニンニクは最大でも植えつけたものの１０倍にしかならなく、しかも畑に１０ヶ月近くもいるのである。一方、豆や穀類は数10から約100倍にもなる。こんなことも影響しているのだろうかニンニクは、店で買うと結構な値段がする。我が家は、冬には強い風が吹くので、せっかくよく育っていたニンニクが倒れてしまい、小さなニンニクしか収穫出来ないことがあった。こんなこともあり背が少し大きくなると土寄せを行っているが、あまり多く土寄せを行うと株の成長が妨げられるのではないかとも思っている。肥料もある程度は必要な様であり、大きく立派なニンニクを安定して収穫する技術は私にはまだなく、これからも色々栽培方法に付き勉強が必要だと思っている。

　玉葱とスナックエンドウ、グリーンピースは、秋植え野菜としては一番遅い１１月の初旬に植え付けと種蒔が行われる。玉葱は、苗を約２００本ほど店で買ってきて、畑に10～１５ｃｍ間隔で植えられる。畑の準備は、数ヶ月前に堆肥をすき込み、この畑を植えつけ前にもう一度耕している。玉葱は結構、肥料食いであるが、堆肥がよく腐って分解し、また、土と均一に混ざっていないと、植えた苗の株の部分が腐って枯れてしまうことを、何度か経験している。植えつけた後は、水遣りをして、それから畑一面に枝が沢山付いた葉の落ちた竹を並べる。これはカラスが植えつけた玉葱の苗をいたずらをして引き抜いてしまうことを防ぐためである。カラスはいたずらが好きな鳥で、食べもしないのに植えつけた玉葱の苗を引き抜いてしまうのである。

　スナックエンドウとグリーンピースは、あまり早く種蒔をすると年内に花が咲いてしまい、霜にやられてしまうのでこの付近では１１月の初旬に種蒔が行われる。よく堆肥がすきこまれた畑に今年の６月ごろに収穫された豆を３粒ずつ約30ｃｍ間隔で蒔き、土を少し厚めにかける。種蒔の後、雨が降るときは水遣りをしなくてもよいが、なさそうなときは水遣りをしたほうが早く発芽すると思う。発芽は、種蒔後２週間ぐらい後になる。発芽した後は、冬の間は成長が遅いが、春になり気温が上がると急激に成長する。それならば春に種を蒔いてもよさそうであるが、春に種を蒔くと成長が悪く、うまく育てることが出来ない。やはり冬を越して鍛えられることが必要であるように思われる。翌年の４月頃に枝が沢山付いた枯れた竹で豆の手を作ってやる。又、鞘に豆が入ると、野鳩に実を食べられるので、海苔網で囲って防止している。