春野なんでも情報局 本店

（232）私の田舎暮らし　「オープンハウス　春野人めぐり（6）」

　このオープンハウスには、ほとんどの人が、ご夫婦で来られるが、一人の男性が、終了間際にやって来た。この人は、｢本当は、明日の日曜日に、家族4人で来たかったのですが、お宅は土曜日のみの開催ということなので、今日一人できました｣と言い、他の人とは何か異なり、「我が家に本当に来たい」という真剣さが伺われた。一通り私が案内し、家に入りお茶を飲んだ。その時は、もう一組の来訪者がいて、その方を交え一般的な話をした。すでに終了時間を過ぎていたので、この方は帰り、この男性一人だけが残り、家内と3人で話を続けた。この男性は、他の人がいなくなり、色々話し始めた。「私は、将来、春野に家族で移住してくるために、すでに土地を購入済です」、「数年前に土地を購入し、1，2年先に家を建てるための準備をしています」など色々話しをしてくれた。私も何かお手伝いが出来ればと真剣に話を聞いたが、この人は、建築関係の仕事をやっていた人で、この件に関しては、私よりずっと詳しく、また、何回も春野を訪ね、いろいろな人と接触し、着々と準備をしているご様子。私もこの土地は近くでよく知っているので、うれしくなり、自然に話が盛り上がった。

　私が今回のオープンハウスに参加した大きな目的は、一人でも、田舎が好きで、色々なアイデアと知識を持った方々が春野に入って来てくれ、春野を活気付けてほしいということである。定年退職をされ、まだ元気で、田舎が好きで、工業、商業、政治、経済等に従事された方々と、田舎が好きでこの地の活性剤となり、刺激を与える元気な若者も入ってきていただき、この方々と、春野の人たちが協同して春野を元気にしていくことが大切だと思っている。この方々がやることは、農業でも林業でも何でも良いが、まずは、この方々が春野に移住することにより、春野にすでに住んでいる人の考え方が、柔軟になり、色々な意見を取り入れ、積極的になることが大切であると思っている。最近、若いご夫婦や定年退職者が少しずつ春野に入ってきており、少しずつ、春野も変わる兆しが見えてきており、今回のオープンハウスの参加者も11軒中6軒が、外部から来た人であった。このように日ごろから考えていたので、この男性が、「私のところに是非来たい」とわざわざ、土曜日に一人で来て話を聞かせてくれたことは、私にとって本当にうれしく、今回、私がオープンハウスに参加した趣旨を満たしてくれ、朝から昼食もとる時間が無く案内した疲れがいっぺんに吹っ飛んだように感じられた。

　数日後、丁寧なお礼のメールをいただいた。その中に「開催時間を過ぎて迄のお付合い有難う御座いました。御説明や語らいにて楽しい時間を過ごさせて頂きました。（春野まで出掛けた甲斐が有りました）。」と記されていた。また、数日後、役場に用があったと言って我が家をまた訪ねてくれた。その時、200数十回に及ぶ私のブログ「私の田舎暮らし」を「一気に全部読みました」とも言っておられた。また、「次は家族とお伺いさせていただきます」といってお帰りになった。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　次に続く