私の田舎暮らし 22「薪ストーブ③」

私の田舎暮らし 22「薪ストーブ③」私は春野町で田舎暮らしをして今年の6月で6年になりました。神戸で30年間会社勤めをし、定年後にこの地に家内と愛犬「タイちゃん」と3人で暮らしています。田舎暮らしをこれから始める方々に少しでも参考になればと思い、しばらく出来れば週一回(火曜日)に書かせていただきたいと思います。

(22)私の田舎暮らし 「薪ストーブ③」

 薪ストーブを導入するに際して一番心配したことは、はたしてこの地で必要とされる薪を安定して確保できるかであった。薪ストーブを12月の初旬から翌年の4月末まで焚くには、約7立方mの薪が必要である。この地に6月1日に引っ越してきたので、その年の12月の初旬ごろまでには、ある程度の量の薪は確保しておかなければならなかった。最初は、近所で切り倒した木で放置してあるものをいただきチェーンソーで切り、軽トラで家まで運んだ。チェーンソーは神戸で購入したものを使用したが、新品であるのにまるで切れなかった。私がエンジンを吹かして長時間かけて苦労して木を切っている音を聞いて、約150mほど離れているところに家がある人が心配して見に来てくれた。そのおじさんはチェーンソーを見てすぐにチェーンの向きが反対であることを見つけた。そしてすぐに直してくれた。そしてその人は、家に帰ったがしばらくして薪を乗せて切る台を作って持ってきてくれた。この台は6年を過ぎた今でも使わせていただいている。チェーンソーは、1日ほど使うと丸やすりで目立てをしなければならない。これが素人ではなかなか難しいのである。横引き用のチェーンソーの刃は、30度の角度でついているがこの角度を守り刃の幅が左右で異ならないようにつける必要がある。これがうまく出来ないと木を切った時に真っ直ぐに切断することが出来ない。これについても別の人で、昔きこりをやっていた人が来てよく目立てをしてくれた。しかしこの人に目立てのコツを聞いても、体で覚えていて言葉で説明を求めても納得する説明を得ることが出来なかった。そうこうしている内に、ある人が目立てをする時に使用する便利な持具を紹介してくれこの問題は解決した。しかし本当に切れる刃をつけることはなかなか容易ではなく、うまくいくときと何回やっても満足できない時がある。薪の入手については、近所の人が私がストーブの薪を欲しがっていることを知り、木を切ると知らせてくれるようになった。また同じ部落で原木を山から切り出し、これを製材業者に卸しているAさんと親しくなった。Aさんはこれから私の田舎暮らしではなくてはならない重要な人になっていくのであるが、この人がいらなくなった樫、コナラ、クヌギ等の薪ストーブに最適な木を大量にくれた。これにより約2年間の薪を確保できたのである。
                             次回に続く


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