私の田舎暮らし 30「ログハウスの建設⑥」

私の田舎暮らし 30「ログハウスの建設⑥」私は春野町で田舎暮らしをして今年の6月で6年になりました。神戸で30年間会社勤めをし、定年後にこの地に家内と愛犬「タイちゃん」と3人で暮らしています。田舎暮らしをこれから始める方々に少しでも参考になればと思い、しばらく出来れば週一回(火曜日)に書かせていただきたいと思います。

                     写真【小屋がけの骨組み】

(30)私の田舎暮らし 「ログハウスの建設⑥」

 土台を作る上で一番大切なことは、作った土台が建物の重量に絶えることと、土台の表面が平らで水平が確保されていることである。作った土台が建物の重量に絶えることに関しては、地面に穴を掘り、ここに捨てコンを流し込み、この上に重量ブロックを並べることで対応した。重量ブロックの表面の水平出しは、バケツに水を張り、これに透明なビニールチューブを差込み、このチューブの他端を口で吸いサイホンを作った。こうするとビニールチューブの中にバケツの水面と同じ高さの水面を作ることができる。バケツの高さを固定しておけば、このビニールチューブの液面はどこにチューブを移動してもバケツの水面と一緒であるので水平出しをすることが出来る。この方法は神戸にいた時に車庫を業者に作ってもらったが、業者が使っていた方法であり、その業者に色々質問して習得したものである。このようにして水平出しがなされた重量ブロックの隙間にモルタルを詰め、このモルタルにボルトを1間の間隔でに差し込んだ。この基礎の上に土台となる断面が丁度太鼓の形をした「太鼓」と呼ばれる基礎を乗せボルトで締め付けた。ログハウスの工法であるピース&ピースという方法は、この太鼓と呼ばれる材料を土台のほか、柱、桁、梁と屋根の三角の部分の棟、母屋、束にも使用する。この太鼓の製作も製材機があれば容易に製作出来るが、チェーンソーでやると大変な作業になる。簡易製材機が入手できたのは、桁、梁と屋根の三角の部分を作った時であるのでそれ以前の土台と柱はすべてチェーンソーを用いて一本、一本作った。この太鼓材を作るには、皮むきをした丸太の長さ方向の面に、墨壷を使用して平行な2本の線を両側に罫書く。そしてこの線の約1cm上をチェーンソーで水平切りをするのである。この水平切りが慣れないとなかなか大変であり、本を片手に行ったが、きれいにカットすることは難しかった。チェーソーでカットされた表面はがたがたであるのでこれをまたチェーンソーを用いてブラッシングというチェーンソー操作で凹凸をなくすのである。この方法は、材料表面にチェーンソーの歯を直角に立て、エンジンを高速回転させ、表面をブラッシュして材料表面を滑らかにする方法である。この方法も慣れないと表面を深く切り込みすぎたりしてしまう。この方法で墨入れした線の約1mm程度上までカットできればよいのだがこれがなかなか難しいのである。これが出来た後、電動カンナを用いて墨入れの線だけを残す位置まで削るのである。こんな作業をするので2間程度の長さの太鼓材を作るのに丸太の皮むきから始まり約半日を要した。



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