私の田舎暮らし 34「ログハウスの建設-10」

チェーンソー私は春野町で田舎暮らしをして今年の6月で6年になりました。神戸で30年間会社勤めをし、定年後にこの地に家内と愛犬「タイちゃん」と3人で暮らしています。田舎暮らしをこれから始める方々に少しでも参考になればと思い、しばらく出来れば週一回(火曜日)に書かせていただきたいと思います。

(34)私の田舎暮らし  「ログハウスの建設-10」

その次に桁、母屋、棟どうしを接続するための「腰掛けカマ継手」と進んだが、この継手も最初は一つ作るのに一日かかってしまう次第であった。しかも継手同士を接続してみるとぶかぶかであったり誠に無様な状態のものも出来た。しかし数を重ねるに従って次第に上手に出来るものもあった。このような継手は、現在ではプレカット工法といい、工場で数値制御された機械で短時間で作られてしまう。このように苦労しながら約半年をかけて小屋がけ部分の作業を行い、最後にこれを地上で仮組み立てをした。まずまずの出来であったが、はたしてこれがログ壁の柱の上にすんなりと乗るかが心配であった。

 いよいよ小屋がけをする日が来た。この日は一日だけ長年ログ建設を行っている友達が手伝いに来てくれることになっていた。午前十時に友達が奥さんと一緒に我が家に手伝いに来てくれた。私はその日は、朝早くから足場用の脚立や足場板やその他、必要な道具類を準備し、ログの周りもきれいに片付けておいた。まず、解体された小屋掛けの材料の内、桁を柱の上に乗せる作業をした。この作業は、桁をチェーンブロックで吊り上げ、これを柱の先端のほぞに差し込み固定するものである。あらかじめ、桁の下面には、柱の先端のほぞの位置に合わせ、ほぞ穴が掘られているが、この寸法が正確に出ているか心配であった。しかし、多少柱をずらすことが必要な場合もあったが、おおむね順調に作業が行われた。また、桁どうしを「大入れアリ掛け継手」で直角に接続したり、また、長い桁は途中で「腰掛けカマ継手」でつないだりした。この作業の後、完成した長方形の桁の枠の中央に重量物である梁を乗せた。この作業は、梁をチェーンブロックで吊り上げ、梁の両端にある「大入れアリ掛け」の雄継手をを桁に彫られた雌継手に差し込むのであるが、重量物である梁を定められた位置に固定するための作業はかなり時間を要した。しかし、これらの作業は、大きなトラブルはなかったが、予定よりかなり長い時間を要し、終了したのは、午後四時を過ぎていた。残りの作業は、完成した長方形の桁の枠の上に束を立て、これに母屋と棟を乗せることであるが、これは材料も二人で持つことが出来、またあらかじめ下で仮組み立し、確認していたので一時間ほどで終了した。棟上をしたのは2月21日であったので、すでにあたりは暗くなりかけていたが、何とか終了することが出来た。ここまで出来れば、後は一人でゆっくり行える作業である。小屋がけの組立作業後、友達夫妻と4人で、自宅で食事をしたが、夜遅くまで楽しいときを過ごすことが出来た。


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この記事へのコメント
おはようございます。
書き込みが遅れていたので心配してました。
いつも楽しみに拝見しています。
春野は神戸と比べて寒いのでは?
又八
Posted by 又八 at 2007年10月30日 08:26
又八さんこんにちは。
コンピューター トラブルで書き込みが遅れてすみません。
いつも読んでいただき有難うございます。
春野は神戸に比べて寒いと思います。
特に朝晩は寒く、12月から2月にかけては、朝は零下の日が多いです。
私は特に寒がりですし、薪ストーブを炊くことが大好きですのでもう時々炊いています。
Posted by タイちゃん at 2007年10月30日 13:37
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