私の田舎暮らし40 「製材-1」

私の田舎暮らし40 「製材-1」私は春野町で田舎暮らしをして今年の6月で6年になりました。神戸で30年間会社勤めをし、定年後にこの地に家内と愛犬「タイちゃん」と3人で暮らしています。田舎暮らしをこれから始める方々に少しでも参考になればと思い、しばらく出来れば週一回(火曜日)に書かせていただきたいと思います。

(40)私の田舎暮らし「製材-1」

 私は、チェーンソー型の製材機を持っている。この製材機は、ドイツの有名なチェーンソーメーカであるスチール社が販売しているものであるが、事情があり田舎暮らしを断念した人から中古品として譲り受けたものである。この製材機には、一般的に用いられるチェーンソーの約二倍の大きさのエンジンがついている。また、鋸刃が付いているソーチェーンは、一般に使用される横引きの刃は、刃の角度が30度であるが、製材用のソーチェーンは、縦引き用として10度の刃がついている。製材作業は、このチェーンソーを5mの丈夫なアルミ製のガイドに沿って滑らせることにより、固定されている丸太を縦引きすることにより行われる。固定されている丸太の上下の移動幅は、最小が6.7mmであるので、この倍数の厚さの板が引けることになる。丸太から柱を作る場合、真直ぐな丸太ならば丸太の末口(木の根元でなく上部)に曲尺の角目を使い切り出せる柱の太さを求め、チェーンソーを末口から元口(木の根元の部分)に向かって滑らせ製材を行うのである。木が曲がっている場合は、これを考慮しなければならないが、これが経験が必要な作業であり、無駄がないように一本の木から柱を切り出すことはなかなか難しい。製材所で使われる帯鋸は、鋸刃が薄いので発生するおがくずが少ないが、チェーンソーを用いた製材の場合、ソーチェーンの幅が約7mmであるので、この厚さの量だけおがくずが発生することになる。製材所での帯鋸を用いた製材では、一本の木から切り出せる材木の回収率は約50%といわれるが、チェーンソーを用いた製材機の場合はもっと低いことになる。従って大量のおがくずと材木にならない製材くずが発生することになる。おがくずは、私の土地は片面が斜面になっているのでこの部分に捨てるが、製材くずは、時々焚き火を行い処理することが必要になる。製材された柱や板は、この機械の場合どうしても長さ方向に数ミリの誤差が出るので、これを見越して製材を行い、最後にプレーナー(材料の厚さを指定して鉋がけができる電動工具)で厚さを正確に出している。この製材作業で難しいのは、チェーンソーの維持管理である。チェーンソーの刃は、一日使うと切れなくなるので製材機から取り外して角度10度の刃を正確につける必要がある。この角度がバラバラであったり、刃の幅がふぞろいであると真直ぐな材木を引くことが出来ない。またソーチェーンを固定しているガイドバーも同じ部分を使用していると磨耗してしまうので、少しずつずらして使う工夫も必要になる。
                               次に続く


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この記事へのコメント
 いつも「実践情報」のご提供大いに参考にさせてい   ただいています。今回の件で次の点ご指導いただけ  れば幸いです。

 * 「チエンソー」の歯の目立ての経験なく、その      都度1回500円で業者まかせの現状ですです。
   
 * 自分でやるべきと思います。道具その他ノウハウ
    を知りたいのですが?。
Posted by 備前市 岡田 at 2007年12月13日 10:03
連絡ありがとうございます。
チェーンソーの目立てには、角度をあわせるための線がたくさん引いてある板(マグネットつきでガイドバーに取り付けることができる)と②丸やすりをサポートし深さを一定にできる持具を使っています。チェーンソーを購入されたお店で聞いたらわかると思います。もしわからなければこちらのお店の電話番号を紹介します。
Posted by タイちゃん at 2007年12月14日 19:39
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