私の田舎暮らし104 森林「森林を守る」

私の田舎暮らし104 森林「森林を守る」私は春野町で田舎暮らしをして今年の6月で8年目を迎えます。神戸で30年間会社勤めをし、定年後にこの地に家内と愛犬「タイちゃん」と3人で暮らしています。田舎暮らしをこれから始める方々に少しでも参考になればと思い、しばらく出来れば週一回(火曜日)に書かせていただきたいと思います。


【写真】春野の山々 

(104)私の田舎暮らし 森林「森林を守る(浜松市森林林業ビジョン)-5)

 このビジョンでは、まず浜松市の「森林・林業の現状と課題」を明らかにし、次に30 年後の「森林・林業の将来像」が示された。そして、それに向かって進むべき道筋、戦略が示された。このビジョンを羅針盤とすることによって、これまでの地域ごとの取組みから、全市域共通の取組みとして課題を解決し、将来像に向かって歩むことができる。そのためにもまずは、森林や林業に関わる人たちが、自立的な取組みを始めることが求められる。また、森林・林業の将来像を実現するためには、市民や企業の理解と参画を得る必要がある。

 「ビジョン」とは将来像、羅針盤である。従ってどうしても抽象的な表現になってしまう。しかも浜松市の「浜松市森林・林業ビジョン」委員会は、30年後の森林・林業のあるべき姿を描くものであるため、どうしても具体性に欠け、抽象的にならざる得ないところがある。この委員会が開催されている間に、世界の林業に大きな変化が進行しはじめた。すなわち、中国、韓国、東欧、中近東などの国々では、木材の需要が高まってきた。これに伴い、南洋材、北洋材などの価格が上昇し、外材産地からの木材供給は、今後さらに逼迫することが予測される。こうした背景もあり、木材の需要側から日本国内の森林資源が注目され始めたのである。すなわち、長い木材不況に追い風が吹き始めたのである。私はこのような変化をこの委員会にも少しでも反映したいと考え、色々発言をしたが、この委員会は30年後の浜松市の森林・林業のあるべき姿を描くものだとして受け入れられなかった。しかし浜松市はこの新しい変化に対しては、日常の森林・林業業務の中で対応していくとのことであり、今後の積極的な展開がのぞまれる。

参考資料
 浜松市森林・林業ビジョン 
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/businessindex/shinko/forestry/vision/index.htm


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この記事へのコメント
大阪の人です。
ぼくなりに日本の林業について考えることがあります。
もとより、林業はまったく素人ですので、ろくでもない思いつきでしかありません。
まして、グローバル経済になってしまった昨今です。きわめて難しい問題だなと思い知らされています。
その点でも、地元有志の方々のご努力に深い敬意を抱いております。
Posted by 大阪の人 at 2009年03月04日 17:23
[大阪の人」さんこんにちは。
世の中が不景気になり、農林漁業が見直されています。
また、外材に比べて、国産材がかなり安いものもあります。
しかし流通等の問題で、実際には未だ安くなっていません。
しかし、林業にも少し光がさし始めたことは確かです。
Posted by タイちゃん at 2009年03月05日 12:51
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