私の田舎暮らし207 「我が家の春夏秋冬」

春野町で田舎暮らしをして今年の6月で11年目を迎えます。神戸で30年間会社勤めをし、定年後にこの地に家内と愛犬「タイちゃん」と3人で暮らしています。田舎暮らしをこれから始める方々に少しでも参考になればと思い、しばらく出来れば週一回(火曜日)に書かせていただきたいと思います。 


※今回は写真の投稿はありません。

(207)私の田舎暮らし 「我が家の春夏秋冬」:秋(12)

 10月の第三の金土日は、秋祭りが行われる。秋祭りは川下から川上に向かって、1週間ごとに上がってくる。これは、出店を出す方の都合で同じ業者が川下から川上に上がってくるとのことである。秋祭りは、「祭り道」と称される部落内の清掃から始まる。この清掃は特別なものではなく、従来春と夏に行われているものと同じ様に、この部落に上がってくる約2kmの坂道の掃除が行われる。

 お祭りは、若連と呼ばれる40歳以下の成年男子を中心に行われ、その中から、お祭りを仕切る祭典長が選ばれ、この人の指示ですべてが行われる。40から60歳までの人は、中老と呼ばれ、若連の指示に従ってお祭りに参加する。私は、最初、中老に入っていたが、まもなく61歳になり、中老を卒業したが、同じ中老を卒業した者数人と共に、呼ばれもしないのに、お祭りに毎日参加していた。その功があったのか、数年前から、中老の準会員にしてくれ、晴れてお祭りに参加できるようになった。

 私は、浜松の町の中心で育ったので、小さいときから、浜松祭りに参加していた。浜松祭りは全国的にも有名で、大凧を上げて、凧同士で喧嘩し、夜は、屋台を街に繰り出して練り歩く。私のころは5月1日から5日の5日間行われ、この期間学校は、午前中しか授業が行われなかった。そんなことで私は、お祭り好きで、この地に来ても、下の部落から、太鼓や笛の音が聞こえてくると、いてもたってもいれなくなって、お祭りに参加してしまう。

 お祭りの中心は、屋台であるが、浜松祭りの屋台に比べると見劣りがするが、60数戸がお金を出し合って建設したものであり、皆が愛着を持っており、とても大事に扱われる。特に屋台にすえつけられている大太鼓は、他の部落のものと比べるとお腹にずしんと来るすばらしい音がする。これはお祭りの3日目に5台の屋台が一同に会するときがあるが、このときに音を聞き比べてわかったことである。太鼓の音は、大木をくり貫いて作られた胴により決まるようであり、わが部落の大太鼓は、良い木に恵まれたようである。お祭の時は、町に出ている人も帰ってきて、共にお酒を飲みながら語り合っている。私もお祭りを堺に、いろいろな人と親しくなり、それを機に今でも親戚以上の付き合いをしている人も出来た。


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この記事へのコメント
「タイちゃん」さん こんばんわ。
あの坂道の清掃は大変なことですね。
小生すぐ腰が痛くなることを想像します。当地では、市の大きな秋祭りとは別に、地区の八幡社のお祭りがあり、武術の一種「棒の手」が愛好会の人々によって奉納されます。

最近は気田のお祭りにも露店が沢山出るようですが、昔は「ハッカパイプ」のお店一軒だけだったように思います。

山車から響いてきた太鼓のリズム、今でも一部を覚えていますが、10年前お祭りに合わせてのクラス会の折聞いた太鼓に、このリズムはありませんでした。
気田の太鼓のルーツも、色々あることをブロガの方からご教示頂きました。
Posted by 尾張仁 at 2011年05月17日 22:37
「尾張の仁さん」こんにちわ。
私の部落は、総数60数戸からなり、私の組16個だけが2km離れた山の中腹にあります。
従って、屋台は下の部落は巡回しますが、私の組には登ってくることが出来ません。
ですから山の下の方から太鼓や笛の音が聞こえてくると1日に数回急いで車で下におり、お祭りに参加参加することになります。
そんなことで61歳以上でお祭りの役がなくなると、よほどお祭りが好きな人でないと、毎日お祭りに参加する人は少なくなります。
Posted by タイちゃん at 2011年05月19日 06:26
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