私の田舎暮らし 24「薪ストーブ⑤」

私の田舎暮らし 24「薪ストーブ⑤」 私は春野町で田舎暮らしをして今年の6月で6年になりました。神戸で30年間会社勤めをし、定年後にこの地に家内と愛犬「タイちゃん」と3人で暮らしています。田舎暮らしをこれから始める方々に少しでも参考になればと思い、しばらく出来れば週一回(火曜日)に書かせていただきたいと思います。

(24)私の田舎暮らし 「薪ストーブ⑤」

 最近、薪ストーブが静かなブームで、都会でも使用している人がいる。しかし薪ストーブを使っている人は、やはり少数派であり、その入手、維持管理に関しては、不を感じる人もいると思われる。私は、今のストーブを入れて間もない頃であるが、「薪ストーブユーザー会」という言わば同好会的組織があることを知り加入している。
 この組織は、全国で100人程度の薪ストーブの愛好家が加入しているものであり、これまでは年数回の会報発行とメーリングリストによる情報交換を行ってきた。この会員の方々は、それぞれが世の中のいろいろな薪ストーブを所有しており、種々の問題に対して情報を互いに交換し合っている。たとえば会員の方々は意外と都市部に住んでいる人が多いが、薪集めに関しては苦労されている。彼らは、通勤の途中などで公園の木を切っているのを見かけると役所に連絡し、交渉し、貰えることになると付近の会員に連絡し、休日に皆でチェーンソーを持ってトラックで薪集めに行くのである。また、ストーブの維持管理の仕方、例えば煙突掃除等についても相談を持ちかけるといろいろな人から親切なメールが寄せられる。この情報は、メーリングリストを通じて流されるので会員全体が共有できる。たとえば最近チェーンソーがかからないがどうしたらよいかという相談があったが、多くの方々が自分の経験からその対策が寄せられていた。私が最近最も感動したのは、住宅街で薪ストーブを使用している会員からの相談であったが、近所の人から薪ストーブの煙が原因で子供の喘息がひどくなったという苦情が寄せられた時である。会員の方々にも同様な問題を過去に経験された方もおり、丁寧でかつ適切な対処の仕方を提案されていた。このような問題は感情的になるとこじれてしまうのでそうならないように事実関係をしっかり把握し、第三者にも間に入ってもらい、解決する方法が丁寧に書かれていた。うまく解決出来た場合は、メーリングリストを読んでいる私達も共に喜び、感動した次第である。私は、山の中腹に住んでいるので薪集めの苦労も隣近所への煙の問題もなく、贅沢に薪を使用し、薪ストーブライフを楽しんでいる。しかし、一方ではこのように苦労されている方々がおられることを知り、自分のおかれた環境と周囲の方々の協力と理解に改めて感謝している。


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