私の田舎暮らし 25「ログハウスの建設①」

私の田舎暮らし 25「ログハウスの建設①」私は春野町で田舎暮らしをして今年の6月で6年になりました。神戸で30年間会社勤めをし、定年後にこの地に家内と愛犬「タイちゃん」と3人で暮らしています。田舎暮らしをこれから始める方々に少しでも参考になればと思い、しばらく出来れば週一回(火曜日)に書かせていただきたいと思います。

(25)私の田舎暮らし 「ログハウスの建設①」

 ログハウスを建てようと思ったのは、今から4年前、すなわちこの地に移住して3年目をむかえた頃であった。ログハウス建設に必要なチェーンソーや土木、大工に関する基礎的な技術も何もなく、その大変さの認識もなく、軽い気持ちで始めた。今から考えるとそれがかえってよかったようにも思う。もし綿密な計画を立て、いろいろ調べていたらその大変さに圧倒され、断念していたかもしれないからである。最近はログハウスのセルフビルとをやる人が増えている。しかしログハウスを建設するといってもいろいろなケースがある。最も簡単なケースは、素人では難しい家の基礎等のための土木工事、屋根ふき等は専門業者に頼み、材木にあらかじめカッティングがなされたログハウスのキッドを買い、組立作業を自分でやる方法である。次のケースは、原木を買い、チェーンソーでのカッティングを自分でやり、組み立てもやるが、家の基礎等のための土木工事、屋根ふき等は専門業者に依頼する例である。私の場合は、ログハウスの材料である丸太は、間伐材を拾い集め、家の基礎等のための土木工事、丸太のチェーンソーでのカッティング、屋根ふきまですべて一人で重機を使わず手仕事でやった。すべて一人というのは正確ではなく、屋根の小屋掛(三角形の部分)をするとき太く重い梁を持ち上げる必要があり、そのときだけ1日友達に手伝ってもらった。このように軽い気持ちで何の技術も準備もなく、すべて一人でやったため、15畳の大きさのログハウスを建てるのに3年を要してしまった。この間、谷底から重機を使わずに太い間伐材を引き上げる方法およびログ建設に必要なチェーンソー、家の基礎等のための土木工事、屋根ふき、屋根の部分に必要な大工の基礎技術等は、本で勉強したり、近所の専門家に聞いたりしながら進めた。また、建設の途中でチェーンソーを使用した簡易製材機の中古を手に入れ、屋根部に必要な垂木、板などの製材も行ったが、製材に関することも近所の製材屋さんに教えてもらいながら進めた。幸いなことに私の近所には大工さん、左官屋さん、製材屋さんがおり、いつでも気軽に教えてもらえたのである。               次回に続く


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この記事へのコメント
ログハウスの建設途中、何度か見学させてもらいました。(お邪魔しました!)
綿密な下準備・建設に入ってからの行動力・また専門職の人達から知識を吸収する勤勉さ。ログハウス建設は大変エネルギーを要するものだなぁと。いつも感じていました。

みなさん田舎暮らしでログハウスに憧れを擁く人も多いようですが、現実はなかなか難しいですね。ご指摘のような自分にあった建設方法を見つけることが大切だと思います。
Posted by 春野のしいたけ屋 at 2007年08月21日 07:51
こんにちは。
3年かかって、ログハウスを建築されたとは、とてもすばらしいことですね。
一人で、ログハウスを建てるとなると、知らないことも多くて、たいへんな苦労をされたと思います。
この記事は、セルフビルドでログハウスを建てようとされている方にとって、励みになっているのではないでしょうか。
Posted by さら at 2007年10月25日 21:12
「さら」さん、ご返事が遅くなりすみません。

正直な話、途中で何度か挫折しかけました。
手が腱鞘炎になり、数ヶ月作業が出来なくなったとき、雨が続いて組上げた材木が腐り始めたとき等です。しかし完成できたのは、なんと言ってもこの作業が好きであったからだと思います。私はよく次の言葉を学生の就職に際して言っています。
 
好きでしていることは、仕事でなくなる   
               マーク トウエイン

この世の中はストレスでいっぱいですが、好きな仕事が出来れば、どんなに忙しくてもストレスを感じることなく、反対に楽しさを感じることが出来ます。
Posted by タイちゃん at 2007年10月27日 07:07
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